トルコ旅行記4日目 (9/7) アンカラ→カッパドキア→アンカラ [トルコ旅行]

アンカラの朝は少し肌寒いと思えるくらい涼しかった。
この日はホテルの朝食を付けていなかったため、朝から朝食場所探し。
今まで海外のどこに旅行にいくにしても、車での旅が多かったので、
いつも街の中心部をはずして郊外に宿をとることが多かった。
ヨーロッパの街だと、郊外にMcDonald'sがあることが多かったので
朝食で困ったことはなかったが、
今回アンカラも郊外にホテルをとったところ、どうもトルコは郊外にMcDonald'sはないらしい。
仕方ないから、車で街の中心部まで苦労していって辿りついたものの、
7:45ごろで店はまだ真っ暗。椅子も机の上に上がってるし。
こりゃあだめだなと思ったものの扉は開いていたので、中に入ると、数人の店員がいたが、
カウンターもまだ電気もつけておらず、いかにも準備中といった感じ。
入り口扉の営業時間の表示は7:30~となってるけどね...
女性店員に聞いてみた。「おはようございます。今、注文できますか?」
店員、何やらトルコ語で別の男性店員に相談後、「No.」と一言。英語苦手なのかな。
「じゃー、いつ頃なら大丈夫ですか?」と聞くと、「8時」と一言。
あと10分ほどではあったが、これ以上待っていると市の中心部が通勤で渋滞しそうな雰囲気なのと
今日はなるべく早くにカッパドキアへ向けて出発したかったので、諦めてホテルで朝食をとることにした。

さて、すぐに出発。
今日は、カッパドキアへの往復約600Kmの一般道ドライブである。


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アンカラ市内でガソリンを入れて、すぐに郊外へ。
ガソリンスタンドのオジサンは全く英語は通じないがすごく陽気な人で、
派手なボディランゲージで、「現金かカードか?」と聞いてきた。
口笛を吹きながらフロントガラスの掃除してくれた。
ちなみに、トルコのガソリン代は高い!
ディーゼルで3.5TL/Lくらいだったと思うので、日本円にして160円弱か。
とくにディーゼルが高いみたい。

アンカラも相当な大都市ではあるが、イスタンブールに比べると街の景色が途切れるのが早かった。
一般道とはいえ、さすが、トルコでも指折りの観光地にむかう道、片側2車線でよく整備されている。
Aksarayへ向かって走る道沿いに大きな塩湖Tuz Gölüが見えてきた。
ここには土産物屋(もちろんバスソルトなども売っている)やトイレもあり、
観光客が程良くいた。
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塩湖をとおり過ぎるとあとはずっとこがね色を基調にしたなだらかな丘陵地帯。
そしてゆるやかなカーブの続く道。
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このこがね色、何の色だろう、と思ったが、近くでみると、
わらのような草(?それとも麦?)を刈り取ったあとのよう。
牧草かな...  
ずっとずっとこの景色が続く。
牧草が緑色の時期は、まったく違う雰囲気なのだろう。

Aksarayの街のドライブインのようなところで昼食をとった。
私は、鶏皮の中に鶏のピラフ(ピラウ)を詰めたもの、夫は魚のフライを食べた。
この鶏のピラウ、美味しいのだが、油が非常にヘビーであった...
(実はこの時、この油はお腹をこわすかもな...と一瞬頭をよぎったのだが)
まわりのトルコ人のテーブルをみてみると、意外とみんな少量(日本人的にはふつうの量)しか
食べていなかったので、少々驚いた。
トルコ人はもっと大食だろうと勝手に思っていたのだが...
このドライブインの駐車場にもせっせと他人の車を洗う人たちがいたので
今回は学習して端っこのほうに停めておいたら、洗われなかった。
ここのトイレは有料(0.5TL)であったが、非常にキレイだった。

アンカラを出てからずっと「Adana方面へ」 という看板を見ながら進んできたが、
Aksarayでやっと「Göreme」という看板がでてきた。
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そしてまた雄大な丘陵地帯を走っていく。
カッパドキアは広大なので、遠くからでもみえるのかと思っていたが、
かなり突然に現れた(ひとつ丘を越えたら、いきなりカッパドキアの風景になったという感じ)。

Göreme Panorama 遠くにうっすらエルジエス山がみえる。
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ここもかなり有名なスポットだとは思うが、車も人も少なく、日本の観光地とはえらく違う。
9月ってやはりトルコでももうシーズンオフなのかしら。
気候的にはまだかなり暑く、太陽の照りつけも激しいが、
湿度も低いし、暑さも真夏ほどではないのではと思われるので、
人が少ないなら9月はけっこうトルコ旅行には適したシーズンのようだ。

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このあたりで今回初めて日本の団体旅行の人たちに出会った。
(以降、一度も団体ツアーの人に出くわさなかった。団体でトルコに行く人、減ったのだろうか。)

オルタヒサルOrtahisar
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中心部の城に登れるのかと思っていってみたが、手入れされていないようで、登れなかった。
この街は(平日の昼間ということもあるだろうが)、ものすごく人影が少なかった。
日除けの下ででお茶を飲んでいる地元のオジサンたち以外に観光客の姿もなく
なんだか少し寂れた観光地の様相であった。
Göremeの街自体は、いかにも観光地といったかんじの雰囲気だったが、
我々は、そういう雰囲気もあまり得意ではないので、街を素通りして、車を走らせていると
「Panoramic view (だったかそんな感じ)」と書いた看板がみえたので、行ってみた。
さすがにメインの道をはずれるとこんな道になる。
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そして、この道を行ってたどりついたところは、いわゆるローズバレーであった。
確かに少し、ピンクっぽい色の奇岩。
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ローズバレーで軽くハイキングをすると、強烈な太陽光線で大汗をかき、
ジーンズもスニーカーも砂埃で完全に色が変わってしまった。
少し疲れたし、帰途につくことに。
途中でウチヒサルUçhisarに寄ろうか悩むが、もうあまり時間もなく、そのまま来た道を帰る。
そういえば、奇岩の教会のフレスコ画だとか、そういったものも見ていない...
本当は、あと1日あれば洞窟ホテルなんかに泊ってゆっくり観られたらよかったが、
そもそも最初から時間のない旅行なので、仕方がない。
またゆっくり来ることができますように.....

そしてまたネヴシェヒルNevşehirを通って、アクサライAksarayを経由して
アンカラへ向かってドライブ。

道端で荷台にスイカ(皮が黄色い)を荷台に満載したトラックを停めて
お客さんが来るのを待っているオジサンを何度もみかけたが、
この辺りはスイカの産地なのかな?

行きがけにみた塩湖は帰りには夕方の光を反射して眩しかった。
途中で夕暮れとなり...
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夜にアンカラに到着。
昼食がまだ腹にこたえていたのと、疲れて早く眠りたいのもあって
夕食は、またホテル隣のショッピングモールAnkamallのトルコのファーストフード系で済ませた。

本日のドライブが楽しみだった夫。
600Km超のアナトリア高原快適ドライブで満足したとのこと。
気候も良し、天気も良し、景色も良し、道も良し。
良かったね!!
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トルコ旅行記3日目 (9/6) イスタンブール→黒海沿岸→アンカラ [トルコ旅行]

朝食後、ちょっとホテルの周りを散歩して、クルーザー停泊所なんかを眺めた後、
昨日チャージに失敗していたショッピングモール内のTURKCELLに行き、
無事チャージできたSIMカードをget、これでスマートフォンを自由に使えるようになった。
天気は快晴、日本より少し涼しく、少し湿度の低い爽やかな気候である。

いよいよ本格的なドライブを開始。
本日の目的地はアンカラ。距離およそ450km。
Car Navigationは念のためAvisで予約していたが、
夫が数年前ヨーロッパ滞在中に使用していた『TomTom』に
トルコの最新版のマップをダウンロードし、宿泊予定のホテルの情報などを入力して
持ってきていたので、こちらを使用した。
(AvisのカーナビもTomTomだった が、取り付け部品がなかった...)

まずは、ガソリンスタンドによってKGSカードを購入せねば。
最初に入ったガソリンスタンドでは売っておらず、Shellで購入。
店員さんによれば、このカードは銀行かShellでチャージできるらしい。
同じく店員さんによれば、アンカラまでの高速道路の往復なら、20TL(トルコ・リラ)で
大丈夫とのことなので、20TLチャージしておく。
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ちなみに、このKGSカードとはKartlı Geçiş Systemiの略で、
直訳すると、高速道路利用制御システムみたいな(?)意味だろうか。
とにかく、高速道路の料金を払うためのプリペイド方式カードなのだ。
私たちはShellで買ったけれども、銀行や、高速入口のゲートでも買えるらしい。
こういった情報は下記のサイトに詳しい。
<< TURKEY TRAVEL PLANNER by TOM BROSNAHAN >> (英語サイト)

そして、高速に入るときは、こんなゲートがあるので、
もちろん、KGSのほうを通る。
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隣のOtomatik Geçiş (OGS)というのは、
絵からも想像できる通り、ETCみたいなもののようだ。
現金で支払えるゲートは、私たちのルート上では見かけなかった。

まず、ヨーロッパとアジアを結ぶボスフォラス大橋を渡って、アジア側へ。
ヨーロッパとアジアを結ぶといっても、橋の長さは1000mくらいなので、
あっという間に通り過ぎてしまう。。。
でも、気分はとても盛り上がるのだった。
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高速道路Otoyol O-4をどんどん東へ進んでいく。
道路は片側3車線だが、さすがイスタンブールは大都会なので車の量が非常に多い。
そして進んでも進んでも街の景色が延々と続き、住宅地が途切れて街を抜けるまでに
ずいぶんと時間がかかった。
イスタンブールが超巨大都市であることを身をもって実感した私達だった。

高速道路上には、かなりの高頻度でサービスエリアServis Alanıがあり、
殆どのサービスエリアにガソリンスタンドが入っていた。
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日本では、ガソリンスタンドを備えたサービスエリアの数がそう多くはないので、
長距離高速を走るときはどこのサービスエリアで給油するつもりのか
少しは考えておかなければいけないが、トルコはそんなこと考えなくてもよさそう。
大きなサービスエリアだと、ショッピングモールを併設しているところもあり、
私たちはそんなサービスエリアのひとつに入って
『Ramiz』というトルコ料理のファーストフード店のようなところで昼食をとった。
Köfteという小さなハンバーグみたいなのが入ったサンドイッチ(8TLくらいだったと思う)を
食べたが、結構美味しくて量も多すぎず良かった。
ただ、店員さんにほとんど英語が通じなかった.....

食事を終えて、外にでてみると、なんとなく嫌な予感はしたけれど、やはり車を洗車されていた。
店に入る前に、駐車場のアスファルトがやたら濡れていて、
まわりの多くの車のワイパーが立てられていたので、
もしかして、勝手に洗車されるんでは~ とは思ったが、やはり。
私たちが戻ってきたところを見計らって、
向こうの方で別の車を洗車していた少年が近付いてきた。
車、借りたばっかりでまだキレイだから洗車いらなかったんだけど、とは思ったものの
彼らはそんなことお構いなしなんだろうし仕方ないので、心付けをわたす。
そういえば、10年以上昔カナダで、信号待ちで停止している車に
人が駆け寄って勝手に窓を洗って、お金を要求する場面をみたことを思い出した。
「勝手に洗わないで!」と怒ってる人もいたな~。
こういう文化は日本にはない(と思う)けれど、けっこう外国には広く浸透してるんだ。。。

さて、このまま高速を走ると、異常に早くアンカラにつきそうなので、高速を降りて
寄り道することにした。
一度は黒海をみてみよう と思いつきで、黒海方向へ。
さすがに地方の一般道となると、道路わきでロバが荷台を引いて併走していたり、
人がけっこう挑戦的に道路を横切ったり、牛が横断したり、という場面もあり、
イスタンブールではあまり感じられない、昔ながら(であろう)風景もみられる。

Akçakocaという街まで走って、黒海に初めて対面した。
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内海なので、波はおだやか。
ちらりほらりと海水浴客がいたけれど、もう9月だし、さすがに水が冷たそう...

ここからEreğliを経て、Zonguldakまで走り、黒海ドライブを終了、
また内陸にむかい、高速へ戻る。
Safranboluに寄ってもいいかなと思っていたのだが、
内陸にむかう道は拡張工事の最中で、
登坂車線のない登り道でトロトロ走行の大型トラックに何回も捕まってしまい、
予想以上に時間がかかってしまったので、寄り道はあきらめて、一路アンカラへ向かうことに。

もう一度高速道路O-4に入り、アンカラに向けて走行。
緑豊かだった黒海沿岸から景色は徐々にかわっていき、
低木と土の色の乾燥地帯へ。
標高が上り、高いところだと1500mくらいあっただろうか。
一度途中でトイレ休憩したが、シャツ一枚では非常に寒かった。

また走ると少し標高は下がっていき、暗くなるころにアンカラに無事着いた。
ホテルの駐車場に入るとき、車体後部の底面を鏡のような道具を使って調べていた。
トルコも昨年イスタンブールで自爆テロがあったので、警備を強化しているのだろう。
そういえば昨日のホテルでも、ゲートで「車の後ろを見せろ」といわれたが、
その時は何の為かよくわかっていなかった...
ホテルの建物に入るときやショッピングセンターの入り口でも必ず
金属探知機を通るようになっている。
でも、私がヘアークリップや時計を付けていて「ピーッ」と鳴っても
別に止められもしないし、ほぼ素通り。
まあ、外見上誰がみても東アジア人だし、無害そうにみえるんでしょう.....

バス大国、トルコだけあって、イスタンブールやアンカラには巨大なバスターミナルがあり、
都市部にはバス専用路線があって、超満員のバスがどんどん走っていたりした。
高速などでみかける長距離バスは、外から見る限り非常に新しく、快適そうなバスが多い。
時間に余裕があれば、ガイドブックの勧める通り、バスの旅も良いのかもしれない。
ただ、この日は3回も、路肩にバスをとめて、後方のエンジンルームを開けて
乗客たちと運転手が覗き込んで議論している光景をみた。故障、だろうね。
よくあること、みたいだったけど。

本日のドライブルート

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トルコの一般道は予想したよりはるかに快適に走ることができた。
制限時速は基本的に90km/hで、頻繁に信号もないし、渋滞もしないし、
標識も絵が多く直感的にわかりやすいし、
ガソリンスタンドの数も多いから、ちょっとした買い物やトイレにも困らないし。
拡張工事中のところも多かったから今後はもっと快適になるのだろう。
というわけで、明日はカッパドキアまで往復することにした。












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トルコ旅行記2日目 (9/5) イスタンブール [トルコ旅行]

早朝にドバイに到着。
機材はB777で新しかった。
しかし、若いころはなんとも思わなかったのに、機材が良かろうが古かろうが
最近長時間のフライトがしんどくて
長距離路線では好んでtransitのある便を選択するようになった。歳のせいか。
まあもちろんアップグレードすれば、格段に楽なんだろうけど、
「若者」ではないものの、まだまだ体力のある元気な世代だし、いつもどおりにエコノミーで。
今回のドバイまでのflightは10時間強なので、どうにか許容範囲。
これは昔からだけど、飛行機で全く(とくに往路)眠れないのが問題。
電車ではよく眠れるのに、何故だろう。。。

ドバイでのtransitは8時間もあるため、transit hotelをネットで予約しておいた。
到着ロビーにホテルの職員が夫の名前を書いた紙を掲げて出迎えに来てくれていたため、驚いた。
そんなご丁寧なサービスがあるなんて、私たちには場違いなゴージャスなところだったら
どうしよう、、、と一瞬不安になったが、金ぴかゴージャスなところではなく、
スタンダードな快適ホテルだった。(でもやっぱり単にtransitにしては値段は少々高いと思う)

ホテルでゆっくりシャワーを浴び、ひと眠りして、14時過ぎの便でイスタンブールへ。
離陸して旋回すると、かの有名なBurj Khalifa が砂煙(それとも水蒸気?)にかすんでちらりと
みえたけれど、やはり異常な高さというか、この世のものと思えなくてCGにみえるというか
とんでもない建物だなと思った。
飛行機はイラクやシリア上空を飛んでトルコに入ったようだったが、
眼下には黄土色の乾いた大地や深く溝の刻まれた緑のない山地がみえ、いつかこの辺りにも
来ることができるようになるのだろうか、と考えてしまった。

飛行機は少し遅れて18時ごろにイスタンブールのアタテュルク空港へ到着。
Avisのレンタカーブースで予約しておいたレンタカーの手続きをして、駐車場へ。
今回の私たちの旅の車は『Ford Focus Collection 4K Tdci 』(マニュアル車)。
外国なのに、ボディ色は白! ちょっと残念だが、まあいい。
DSC02580b.jpg
マニュアル車を予約していたので、AT限定免許の私は、今回は運転なし。
Avisのスタッフがいうには
「高速を走るには’KGSカード’が要る。KGSカードはガソリンスタンドで入手できる。」とのこと。
宿泊はSheraton Istanbul Atakoy Hotel。
ホテルにつくまでの間にガソリンスタンドに立ち寄ろうと思ったが、
あまりにホテルが近かったので途中にガソリンスタンドがなく、
KGSカードを入手できないままホテルについてしまった。

もうひとつ初日に済ませておきたい用事は、トルコの携帯電話会社でSIMカードを購入すること。
我々の普段使用しているauだと、グローバルパスポートで携帯は普通に使えるが、
パケット定額サービスがトルコでは対応していない。
そこで、ホテル隣のショッピングモール内のTURKCELLに行き、
店員の勧めによりチャージ式のSIMカードを購入(プリペイド式でよいと思ったのだが。。。)。
しかし、何故かチャージがうまくできないらしく、明朝もう一度来いとのこと。
この辺りのことは空港でやっておけば、もっとスムーズだったのかも。。。

ホテルの部屋からはマルマラ海と、海上のタンカー群がよくみえた。











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