冬のフランスドライブ旅行記 8日目(2008/12/30) 帰国 & epilogue [フランス旅行]

最終日は、昼ごろの飛行機で日本へ帰国するだけの日。
夫はまた滞在地に車でもどってもとの生活へ。

当初は前日の夜にパリに食事にでもいこうかと
思っていたのだが、結局行く気も失せてパリには行かず、
CDG付近の巨大なカルフール+ショッピングモールで
食事を済ませてしまった。

この日は10時過ぎには直接空港へいくつもりだったから、
結局パリは初日だけであった。
まあ、いいか、またいつかパリにはいくだろう。




それにしても、12月末のフランスは、
けっこう有名な観光地にいっても観光客もまばらで、
いても、近隣諸国から来たと思しき若カップルや、
一家総出(3世代など)で車旅行している(たぶん)フランス人などくらいで、
街自体も閑散としていた。
やはり家で家族とゆったり過ごす時期なのだろう。
もちろん、田舎をまわったせいもある。
旅行者としては、人が少ない分、観光はしやすいけれど、ちょっと寂しくもある。

そして、やはり寒さはけっこうなもので、
にも関わらずカフェやら高速サービスエリアの自販機やらでどうしても
利尿効果の高い珈琲を飲んでしまうので、お手洗いの心配が常に付きまとう。
高速上は一定の頻度でお手洗いがあるからよいが、一般道に降りると、
そうそう簡単にお手洗いは見つからない。
日本ならけっこうな田舎でもスゴイ頻度でコンビニがあるので、冬でもあまり困らないけど。。。
というわけで、御手洗拝借のためにスーパーに寄ったり、カフェやレストランに入ったり
(そこで珈琲を飲んで悪循環)、
ガソリンスタンドに行ったりと、御手洗さがしの旅をした記憶がある。

そうは言っても、先進国の旅行は、
お腹を壊して、何日かフイにしてしまうこともないし、本当に快適。
しかし本当は私達が最もやってみたい旅行は
シベリアや中央アジアといった、ユーラシアの奥深くの車旅なのだ。
しかし、この場所は政治的な問題やら言葉の不安やらいろいろあって
なかなか個人での車旅行は難しい場所でもある。
そう長い休みはとれないので何か予期せぬトラブルで旅程がズレたりするのも困るし。
いつか、そんな場所に自由にいけるときが来るだろうか。
いやそれ以前にもう少し長い休みがもらえる時代になるだろうか。。。


話をフランスに戻すと、
フランスに行くなら、アルプスでウィンタースポーツに興じるとかいうのでなければ
やはり春か夏か紅葉のシーズンに行くのがいいと今回心から思った。
日本は夏の暑さと湿度がけっこうキビシいので、
暑さの苦手な私は日本では夏よりは冬に旅行する方が好みである。
でも、おそらくフランスの夏は日本より快適なハズで、
それならば、緑や花の美しい時期に行くに越したことはないから。
このたびの旅行では広大な森や庭園をいくつも通ったが、どれもすべて
葉がなくて、生命あふれる美しい時期を想像するしかなかった。
ぜひ、次は緑の美しい時期に旅行してみたいと思う。

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冬のフランスドライブ旅行記 7日目(2008/12/29) モン・サン・ミシェル→カン→CDG [フランス旅行]

翌日の昼の飛行機で帰国予定なので、実質この日が最終日。
泊っていたLe Relais Saint Michelはモン・サン・ミシェルの対岸にあり、
部屋からモン・サン・ミシェルが眺められるロケーションである。
感想としては、部屋からの眺めを楽しむよりは、結局現地にいくほうがよいわけで、
別に部屋からモン・サン・ミシェルが見えるところでなくても良かったかも...
とにかく、日本人の宿泊客が非常に多くて、それが印象的であった。

前日に訪れたときは干潮の時間であったので、『島』としてのモン・サン・ミシェルの姿を
みることができなかった。
この日、朝であれば、潮が満ちていることを調べ、朝からもう一度でかけてみる。

朝8時半ごろ。
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なるほど確かに、満潮ではないのだろうが、昨日よりは島の近くまで海水がきている。

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昨日はこの土手を歩いて渡っている人がたくさんいたが、
さすがに朝だと徒歩の人はおらず。。。
(注; これは2008年の写真なので、現在は道路の状況が異なると思います)


この日だったか前日だったかもう憶えていないけれど、
朝食に、どこかの街の街かどの小さなお店でタルトを買って食べた。
店はお菓子屋さんで、タルトといってもキッシュではなくて、
フルーツのコンポートが乗ったタルトである。
その店のレジのオバチャンは見た目もあったかそうな、
ふくよかでかわいらしいオバチャンで、それはそれは優しかった。
人種などに関わりなく、言葉も通じない外国人旅行者であっても
ぬくもりを感じるような、そんな人柄っていうのはどうやって培われるのだろう?
最近『美魔女』とかいう言葉もあるように、年齢を重ねても若々しくて美しくありたいと
いう女性の願いは強いのだろうと思うのだけど、
外見上美しいかどうかに関係なく、その人の醸し出すオーラというか雰囲気は、
年齢を重ね、経験を重ねることによってこそ培われるものだと思う。
お肌やボディのお手入れもいいけれど、
年月をかけて自然に培われるものこそ、大切にしなければ。。。
(まあ、私はお肌やボディのお手入れすらしていないのだが)
もちろん、そんな優しいオバチャンが包んでくれたタルトは
とても美味しくて、今でも記憶に残っている。



この日の最終目的地はCDGの近くのホテルなのだが、
途中でどこに寄るかは何も決めていなかった。
パリに向けて走り始めながら、ガイドブックをみてどこに行こうかと思案。
結局、どういう流れでそうなったか憶えていないが、カン近辺に寄ることに。


大きな地図で見る



ノルマンディーの浜辺にやってきた。
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ノルマンディーの海岸一帯には、上陸作戦の記念碑や記念館が
たくさんある。

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赤いポピーの花輪。
そういえば、このポピーの花飾りは、今年BBCで取り沙汰されていたものと一緒だ。
そもそもこのポピーの花飾りは第1次世界大戦での戦死者追悼のシンボルだそうで、
英国では11月の初めに、追悼の意を示して胸にポピーのバッジをつけるのだと。
ただ、最近はこの習慣があまりにひろまるあまり、
FIFAが選手にポピーを付けるのを禁止したとかしないとか、バッジをつけていないと
非難の対象になるのかとか、そういった問題がBBCのニュースで流れていたと思う。
ノルマンディー上陸作戦は第2次世界大戦だけど、ポピーの花飾りは
やはり戦没者追悼を表すのだろう。

カン Caenはノルマンディー上陸作戦の後激戦地となった場所。
私達は、ノルマンディー上陸作戦に関係した記念館
(オマハ・ビーチ メモリアル博物館、ノルマンディー博物館)などをゆっくりとみて
時間を過ごした。

最近たまたま読んだ本。

ちょっとピンぼけ (文春文庫)

ちょっとピンぼけ (文春文庫)

  • 作者: ロバート・キャパ
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 1979/05
  • メディア: 文庫


D-dayのことが戦場カメラマンの目線で詳しく描かれている。
戦争を主題にしているけれど、軍人たちの戦闘以外の姿や
彼の恋愛の話もあり、味のある映画のような内容で
戦時下にありながら日々を明るく生きる、
彼の魅力的な人柄をしのばせる本だった。

記念館をゆっくりみていると、もう時間も遅くなり、
ルーアンに寄るような時間もなくなったので、
夕焼けの中、影絵になった木々をみながら、高速道路でパリへ向かった。

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