冬のフランスドライブ旅行記 6日目(2008/12/28) ①シャトーホテルとアゼ―・ル・リドー城 [フランス旅行]

我々がとまったシャトーホテル、Chateau de Brou(シャトー・ド・ブルー)。
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15世紀に領主の館として建てられたものらしい。
客室は12室と小型のホテルだが、内装は部屋ごとに雰囲気を変えて統一されているようだった。
我々の部屋はブルー系で華美過ぎず、どちらかというと楚々とした感じであった。
けれども壁紙や家具などは、やはり日本にはないロマンティックさを感じさせるものであり、
新婚旅行で、お姫様気分を味わいたいロマンティック女子などは、
こういうシャトーホテルはまさにうってつけだろうと思うし、そういう利用の仕方を
される旅行者もきっと多いのだろう。
改装してあるとはいえ、似せて作ってあるとかそんなものではなく、本物の城ですから。
この地方には他にもたくさんシャトーホテルがあるので、それを旅行の目的にして
楽しむというのもアリだろうと思う。
しかし、私達は趣味や行動の基本路線がロマンティック系より
圧倒的に質実剛健型に傾いているので、
こういう少し乙女チックなインテリアのところにいると、似合わなくて、自分でも笑ってしまった。。。
というわけで(なのか)、内装の写真は一枚も撮っていなかった。。。
スタッフの皆さんも地元の方なのか、少しシャイな感じで、
フランスの田舎は本当に素敵である。
あと、シャワーなどの設備は全く問題なく快適だったのだが、
やはり鉄筋コンクリートをメインとする現代ホテルと違って、気密性は少し低いと思われ、
このホテルでの夜は非常に冷えた。
たぶん外気温自体が、すごく低い日だったのだろう。
もちろん、暖房はあったのであるが。15世紀の建物ですからね。

周りは森だし、夏や秋の紅葉の時期にのんびり都会を離れて滞在するには
本当に素晴らしいところだろうと思う。
しかし、冬は、、、

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この朝、気温は氷点下。
でも、キリッと澄んで冷えた空気の中、
冬らしい旅行ができて、それはそれでよい思い出である。


ホテルをでたあとは、前日に少し訪れてみた、アゼ―・ル・リドー城へ。
この城は比較的街の近くにあり、アクセスしやすい。
街側から橋をわたると、城である。

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この水面に映る姿が有名な、こぢんまりとしたお城。

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内装も絢爛豪華ということはなく、素朴な感じで。


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城には、森が付き物で、ここにもたっぷりした庭園と森林が。
毎回同じことを考えるわけだが、やはり夏や秋はキレイなんだろうな~と。

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冬のフランスドライブ旅行記 5日目(2008/12/27) ②シャンボール城→トゥール→ノワイヤン・ド・トゥレーヌ [フランス旅行]

シャンボール城をでたあとは、とりあえず、明るいうちにこの日の宿をめざす。
ロワール地方ということで、いつものように安易にビジネス風のホテルでなくて
一泊くらいは、と古城ホテルに泊まることにしていた。
ノワイヤン・ド・トゥレーヌ Noyant-de-Touraineというところの
Chateau de Brouという15世紀のシャトーホテルである。
古城ホテルなので街中にあるわけもなく、ものすごい辺鄙なところにある。
しかも途中から道は私道になり、ゲートで宿泊者であることを告げて、
開けてもらわなくてはならない。
ゲートを通ってからもかなり距離があったと思う。
暗くなってからはじめて探すのでは到着できそうにない感じ。
チェックインして荷物を降ろしたら、すぐにまた出かける。

この辺りを車で走ると、”Chateau..."や"Chateaux..."という看板が目まぐるしく出てきて、
いったいどれだけ城があるんだろうと思ってしまう。
我々は特別城大好き!というわけでもないので、時間をかけてたくさんの城を
みるいわゆる「ロワール古城めぐり」をする予定にはしておらず、
もうひとつくらいどこか見ればいいか~程度であった。

夕食はトゥール Toursに出て食べる予定だったから、
その途中でアゼ―・ル・リドー城でも見てみて、気に入れば翌日見に行こうと
いうことになった。

途中で夕陽をみて、
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アゼ―・ル・リドーの街につくと、もう夜である。
当然、城は閉まっていた。
街は素朴でなかなかかわいらしい雰囲気で、
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翌日またきてみることに。

そして、夕食にむかう。


大きな地図で見る

トゥールの街。
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イルミネーションなど施されているものの、
ホリデイシーズンのためか、通りは閑散としており、ちょっと寂しい感じ。

いつも海外旅行では、『地球の歩き方』をもっていくが、
このフランス旅行では、夫の手持ちのミシュランガイドが大変重宝した。
ミシュランガイドといえば、通常は赤色のレストラン格付けガイドのことを指すのだと思うが、
美食家でない我々には無縁の世界であり、
我々の使ったのはいわゆるふつうの旅行ガイドブック、グリーン・ミシュランである。
ミシュランはタイヤ会社であるから、ミシュランのガイドブックはもともとはドライブ用ガイドブックなのである。
グリーン・ガイドのフランス版は、自国のことでもあるせいか、
情報量が多く、ドライブ旅行には有用である。
(『地球の歩き方』は電車やバス利用をメインにしてあるので、ドライブ情報は不足気味。
でも確か『ヨーロッパドライブ』っていうのはあったと思う。)
グリーン・ミシュランでは観光地がやはり星の数でランク付けされていたりするのだが、
このガイドブックにもレストランの紹介はある。
そして、この日はグリーン・ミシュランで紹介されているレストランに行くことにした。
店の名前はすっかり失念。

いわゆる、伝統的なフレンチだったと思うが、
味はどうだったかというと、美味しいけれども、
日本でいただく日本人受けするフレンチではない、当たり前であるが。
そもそも給仕がずっと近くにいたり、
「マダムにデザートはいかがですか?」と丁重に尋ねられたりすると
高級レストランでなくともキンチョーするので、
やっぱりもっと庶民的な居酒屋的な店のほうが、私達向きだと思ったのだった。





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冬のフランスドライブ旅行記 5日目(2008/12/27) ①ヴィシー→シャンボール城 [フランス旅行]

前日の強烈な睡魔も、一夜ですっかり去り、元気になった。
泊っていたヴィシーは温泉地として有名なところで、
他にはその源泉の効果を利用してミネラルウォーターとか化粧品だとか
ヴィシー産のものは他の地域にいってもよくみかけた。

宿泊していたホテルSofitel Thalassa Vichy Les Celestinsにも
もちろんスパがあって、たぶん私が寝ている間に温泉好きの夫はスパにいってきたのだろう。
このホテルはスパリゾートのホテルであるから、
部屋もよい香りが漂っていて、よいホテルだった。
ただ、私は文字通り爆睡していたので、ホテルの質など
あまり関係なかったのではあるが。

ヨーロッパでは飲泉文化があるので、
ヴィシーにも飲泉のための施設があるのだが、
朝早いせいか、クリスマス休暇シーズンだからか
閉っていて、結局ヴィシーは宿泊しただけで、後にすることになった。

ちなみにヴィシーは非常に小さな街だが、
ナチス・ドイツによる北フランス占領時、首都になっていたところでもある。


この日は、北上して、ロワール地方へ。
まずは、シャンボール城 Chateau de Chambordをめざす。

大きな地図で見る

走ったルートの詳細は、もう憶えていない。
実際には、カーナビTomTomを駆使して、あとは
夫の好みで高速にのったり降りたりしながら走ったと思う。

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ただ、このTomTomはときどきとんでもないルートを提示してくることがあって
この日だったかいつだったか、
TomTomの提示したルート通りに走っていたら
牧場と農家の隙間の、車一台通れるか通れないかのような道
(日本なら軽トラしか走らないような道)に
入ってしまって、びっくりしたこともある。
垣根の隙間から出ている牛の鼻先スレスレを走ったり。。。
日本のカーナビも同様で、ときどき迂回路として
とんでもない狭小道を提示してくることがあるけれども。
まあ、こんなことも車旅ならではなので、面白いといえば面白い。


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この日は快晴で、雪も降っていないし、一見あったかそうにみえて
実は大変寒い日であった。
昨日のようなうす曇りでやや湿度の高い日ではなく、からっと
ものすごく湿度が低くて、乾燥して、気温が低い。

シャンボール城に向かう道は、森の中をまっすぐに走る道で、
いけどもいけどもひたすらまっすぐだったように思う。
ずっと同じ種類の木の森の中で。周囲の景色がかわらないので、
一瞬ぼーっとしてしまうのが、対向車が来ると、ハットする。
フランスでは、一般道でも制限時速90Km/hのところが多く、
こんなまっすぐな道ではおそらく皆さん90km/h以上出しているので、
すれ違いの時に、風圧みたいなものを感じてドキッとする。


シャンボール城。
駐車場側(裏手)からの眺め。

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正面から。
入り口脇に停めてある四駆がなんともミスマッチ。
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いかにもお城~という感じである。
(本当の中世の城なので、当たり前なのだが、テーマパークなど
他の場所で城っぽいものをあまりに目にする機会が多いせいか、こう思ってしまう)


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クリスマスツリーが飾られていたりした。
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けれど何よりうれしいのは、この暖炉。
やはり燃える炎は本当に暖かい。
城はとても広くて、屋内とはいえ相当寒いので。

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さて、城の上から眺めると、、、
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やはりあれだけまっすぐな道をビュンビュン走ってきただけあって
ものすごい大平原であった。
この城の敷地面積だけで、パリ市に匹敵するという、広大な森林公園なんだって!
木の葉がすべて落ちているので、寒々しい雰囲気だが、
他の季節はさぞかし美しいのだろう。
城めぐりはあまり冬にするものではないかもしれない。。。

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