黄葉アラスカドライブ旅行記2日目 (2010/9/6) アンカレッジ→フェアバンクス [アラスカ旅行]
ラッキーなことに快晴である。
この好天なら、フェアバンクスまでのドライブも難なく楽しめそう。
アンカレッジ→フェアバンクスはGeorge Parks Highwayを北上する360マイル(=約580Km)の道程である。
日本で昼間にこの距離を走ると思うと、気が遠くなるが、
(東京-大阪が500Kmちょっとなのでそれより遠いわけで...)、
アラスカは道の混雑なんてあり得ない、その上、絶景なのだから、運転の好きな人なら
ストレスフリーで走ることができるのである。
(ただし、もちろん、運転が好きでないと長距離なのできついとは思うが。)
それにしても、マイル表示は慣れないので、なかなかピンと来ない。
もう、メートル法に変えるつもりはないのかな...。
大きな地図で見る
アンカレッジは人口30万に満たない小さな街ではあるが、
郊外自体はひろく、完全な原野にでるまでにはかなり距離があった。
アンカレッジの郊外には、大きなショッピングセンターなども数か所あり、暮らしやすそうではあった。
私たちは、どこに行っても、ショッピングセンターなどで
現地の人がどんなものを日常的に使っているのかを見たりするのがとても好きなのだが、
さすがアメリカだけあって、建材や家具のDIYコーナーがすごく広かった。
(最近は日本のホームセンターでもけっこうDIYが充実しているが)
さて、George Parks Hwyを北上すると、途中にDenali国立公園があり、
マッキンリー山(=デナリ)が見えるはずだ。
天気がいいから、マッキンリーが見えるといいねと言いながらすすんでいると
国立公園入り口よりはかなり手前でいきなり真っ白な頂が見えてきた!
おお、これぞマッキンリー(=デナリ)である。
ちなみにデナリとは「偉大なもの」を意味するそうである。
空気が澄んでいて、山肌もくっきり。
こんなにすぐに、こんなにキレイにマッキンリーがみえるとは思っていなかったので、感激である。
ガイドブックによると、天気の加減で見えないことも多いらしい。
ちょうど我々が行った時期は1年のうちでも天候が安定しやすい時期であったようだ。
しかしまだ緯度的には低い位置であったためか、この辺りは黄葉はまだ。
北上を続けると、徐々に葉色が黄色の木が多くなる。
そして、絶景黄葉ドライブへ!
この開放感、たまりません...。
黄葉とは、こういう色なのね。
Highwayとはいえ、片側1車線で制限時速90km前後なので、
ヨーロッパの高速道路ほどスピードは出せない。
しかも、アメリカならではの超大型トラックもけっこう走っているし、
さらにはこんなところにも覆面パトカーがいたりする。
まあ、でも景色は最高、急ぐ意味なしなので、のんびりと進む。
フェアバンクス近郊まで到達。
高台から、アラスカの大地を望む。
曲がりくねるクリークと湿地と、アスペンの黄色、針葉樹の緑が複雑な縞模様の絨毯のように続き、
そして遠くに白い峰々。
アラスカ州は、それだけで、日本の4倍の面積がある らしい。
文字通り、途方もない広さ。
そして、この日、夕方まで快晴であったので、オーロラ鑑賞に挑戦することにした。
今回オーロラを絶対に見たい!というほどの意気込みはなく、
見られれば、見たい という程度で、あまり観測情報などもチェックしないまま来てしまっていた。
ホテルはフェアバンクス市内のSpringhill Suites by Marriott Fairbanksである。
ホテルにチェックインし、早速、日没時間、今夜の天気などを調べる。
そして、先に夕食をとろうと車で出発。市内をくるっとまわっていると
『世界最北のDenny's (The northern most Denny's in the world) 』という看板が目に付いてしまったので
Denny'sに入ることにした。
私はチキンソテー、夫はT-bone stakeを注文。
さすがアメリカ最大ファミレスだけあって、出てくるのはすごく速いのだが、この味と来たら!
まあ、安いし、いいのだが。
天気予報にてフェアバンクスよりは東方向のほうが雲が少なそうであったので、
その方向にむけて出発。
フェアバンクスの東約100KmのところにChena Hot Springs Resortという、
温泉リゾートがあり、ここがオーロラ観測スポットになっていると
『地球の歩き方』に書いてあったので、そこをめざすことに。
大きな地図で見る
途中の道では22時ごろでもまだ空の一部は明るみを残していて、とてもオーロラが見えそうにない状況。
途中で完全に真っ暗、周辺に民家も街灯もなく、星灯り以外は真の闇になった。
たま~に対向車に出会う程度で、まわりに人の気配のないところをひたすら走る。
(1人ではこんなドライブ、さすがに怖くてできないと思う。)
23時ごろだったかな、目的地に到着。駐車場に車を停め、歩いていると、
そこには、オーロラ観測目的と思われる、日本人の団体さんがいて、
(暗闇で全く顔はみえないが、日本語が聞こえてきた。)
オーロラガイドの方の日本語が聞こえてきた。
「オーロラは今夜、12時過ぎぐらいから、東の山の上あたりから見られ始めるはずです。」と。
たまたまだったが、いいことを聞いた!
私たちはそこまで詳しい情報は調べてなかったから。
ツアーの方、便乗して本当にごめんなさい。
わざとじゃないんですよ...。
しかし、ちょっと待ってみたものの、なかな見えない。
そのうち、人の多いところで待っているのもなんだかな~、
あまり帰りが遅くなるのもまずいしという気分になってきて、移動することにした。
といっても、どこにいくというわけでもなく、元来た道を帰る。
もう12時を過ぎたので、そろそろ見えないかと思ってリヤウィンドウを見つめるが、それらしきものはなし。
ちょっと経って、もう一度後ろをみてみると、なんとなく、ボヤ―と緑色のもやのようなものがみえた。
しかし、あまりに淡くてあやふやなので、眼の錯覚かと思ってしまう。
夫に声をかけ、一度車を停めて、東の空をみる。
「これは、確かに、錯覚じゃなくて、みえてるんだと思う。」
あーやっぱりオーロラっていってもいっつもみえるわけじゃあなくて、
この程度のこともあるんだね、まあ、そんなに簡単にみれるわけないよね、
仕方ないよね~残念だけど、、と言いながら、帰っていたところ、
リヤウィンドウをみると先ほどよりは明らかにはっきりと大きな明るい緑色の光が!!
すかさず、道沿いの空き地に車を停め、空を仰ぐ。
緑の光はあっという間に半天にひろがり、カーテン状になって鮮やかに形をかえていく。
私たちは予想を超えたオーロラの出現に言葉を失ってしまった...。
他になんの明かりもなく、針葉樹林の森に囲まれた道端の空き地に私達2人だけ。
(新婚だったりすると、ロマンティックなんでしょうが...)
そして、完全な静寂。
心から、地球は素晴らしく美しい と思った。
三脚を持ってこなかったことを、本気で後悔した。
1枚も写真を撮れず。
こんなにきれいにみえるとは、思ってなかったのだ。
その後、フェアバンクス市内に入るまで、ずっとオーロラは見え続けていた。
やはり、フェアバンクスはオーロラ出現度の高いところであるということを実感。
フェアバンクスの緯度北緯64°50' 17"。 北極圏までたった160Km。
素晴らしいオーロラをみて、良い夢がみられそうな夜だった。
この好天なら、フェアバンクスまでのドライブも難なく楽しめそう。
アンカレッジ→フェアバンクスはGeorge Parks Highwayを北上する360マイル(=約580Km)の道程である。
日本で昼間にこの距離を走ると思うと、気が遠くなるが、
(東京-大阪が500Kmちょっとなのでそれより遠いわけで...)、
アラスカは道の混雑なんてあり得ない、その上、絶景なのだから、運転の好きな人なら
ストレスフリーで走ることができるのである。
(ただし、もちろん、運転が好きでないと長距離なのできついとは思うが。)
それにしても、マイル表示は慣れないので、なかなかピンと来ない。
もう、メートル法に変えるつもりはないのかな...。
大きな地図で見る
アンカレッジは人口30万に満たない小さな街ではあるが、
郊外自体はひろく、完全な原野にでるまでにはかなり距離があった。
アンカレッジの郊外には、大きなショッピングセンターなども数か所あり、暮らしやすそうではあった。
私たちは、どこに行っても、ショッピングセンターなどで
現地の人がどんなものを日常的に使っているのかを見たりするのがとても好きなのだが、
さすがアメリカだけあって、建材や家具のDIYコーナーがすごく広かった。
(最近は日本のホームセンターでもけっこうDIYが充実しているが)
さて、George Parks Hwyを北上すると、途中にDenali国立公園があり、
マッキンリー山(=デナリ)が見えるはずだ。
天気がいいから、マッキンリーが見えるといいねと言いながらすすんでいると
国立公園入り口よりはかなり手前でいきなり真っ白な頂が見えてきた!
おお、これぞマッキンリー(=デナリ)である。
ちなみにデナリとは「偉大なもの」を意味するそうである。
空気が澄んでいて、山肌もくっきり。
こんなにすぐに、こんなにキレイにマッキンリーがみえるとは思っていなかったので、感激である。
ガイドブックによると、天気の加減で見えないことも多いらしい。
ちょうど我々が行った時期は1年のうちでも天候が安定しやすい時期であったようだ。
しかしまだ緯度的には低い位置であったためか、この辺りは黄葉はまだ。
北上を続けると、徐々に葉色が黄色の木が多くなる。
そして、絶景黄葉ドライブへ!
この開放感、たまりません...。
黄葉とは、こういう色なのね。
Highwayとはいえ、片側1車線で制限時速90km前後なので、
ヨーロッパの高速道路ほどスピードは出せない。
しかも、アメリカならではの超大型トラックもけっこう走っているし、
さらにはこんなところにも覆面パトカーがいたりする。
まあ、でも景色は最高、急ぐ意味なしなので、のんびりと進む。
フェアバンクス近郊まで到達。
高台から、アラスカの大地を望む。
曲がりくねるクリークと湿地と、アスペンの黄色、針葉樹の緑が複雑な縞模様の絨毯のように続き、
そして遠くに白い峰々。
アラスカ州は、それだけで、日本の4倍の面積がある らしい。
文字通り、途方もない広さ。
そして、この日、夕方まで快晴であったので、オーロラ鑑賞に挑戦することにした。
今回オーロラを絶対に見たい!というほどの意気込みはなく、
見られれば、見たい という程度で、あまり観測情報などもチェックしないまま来てしまっていた。
ホテルはフェアバンクス市内のSpringhill Suites by Marriott Fairbanksである。
ホテルにチェックインし、早速、日没時間、今夜の天気などを調べる。
そして、先に夕食をとろうと車で出発。市内をくるっとまわっていると
『世界最北のDenny's (The northern most Denny's in the world) 』という看板が目に付いてしまったので
Denny'sに入ることにした。
私はチキンソテー、夫はT-bone stakeを注文。
さすがアメリカ最大ファミレスだけあって、出てくるのはすごく速いのだが、この味と来たら!
まあ、安いし、いいのだが。
天気予報にてフェアバンクスよりは東方向のほうが雲が少なそうであったので、
その方向にむけて出発。
フェアバンクスの東約100KmのところにChena Hot Springs Resortという、
温泉リゾートがあり、ここがオーロラ観測スポットになっていると
『地球の歩き方』に書いてあったので、そこをめざすことに。
大きな地図で見る
途中の道では22時ごろでもまだ空の一部は明るみを残していて、とてもオーロラが見えそうにない状況。
途中で完全に真っ暗、周辺に民家も街灯もなく、星灯り以外は真の闇になった。
たま~に対向車に出会う程度で、まわりに人の気配のないところをひたすら走る。
(1人ではこんなドライブ、さすがに怖くてできないと思う。)
23時ごろだったかな、目的地に到着。駐車場に車を停め、歩いていると、
そこには、オーロラ観測目的と思われる、日本人の団体さんがいて、
(暗闇で全く顔はみえないが、日本語が聞こえてきた。)
オーロラガイドの方の日本語が聞こえてきた。
「オーロラは今夜、12時過ぎぐらいから、東の山の上あたりから見られ始めるはずです。」と。
たまたまだったが、いいことを聞いた!
私たちはそこまで詳しい情報は調べてなかったから。
ツアーの方、便乗して本当にごめんなさい。
わざとじゃないんですよ...。
しかし、ちょっと待ってみたものの、なかな見えない。
そのうち、人の多いところで待っているのもなんだかな~、
あまり帰りが遅くなるのもまずいしという気分になってきて、移動することにした。
といっても、どこにいくというわけでもなく、元来た道を帰る。
もう12時を過ぎたので、そろそろ見えないかと思ってリヤウィンドウを見つめるが、それらしきものはなし。
ちょっと経って、もう一度後ろをみてみると、なんとなく、ボヤ―と緑色のもやのようなものがみえた。
しかし、あまりに淡くてあやふやなので、眼の錯覚かと思ってしまう。
夫に声をかけ、一度車を停めて、東の空をみる。
「これは、確かに、錯覚じゃなくて、みえてるんだと思う。」
あーやっぱりオーロラっていってもいっつもみえるわけじゃあなくて、
この程度のこともあるんだね、まあ、そんなに簡単にみれるわけないよね、
仕方ないよね~残念だけど、、と言いながら、帰っていたところ、
リヤウィンドウをみると先ほどよりは明らかにはっきりと大きな明るい緑色の光が!!
すかさず、道沿いの空き地に車を停め、空を仰ぐ。
緑の光はあっという間に半天にひろがり、カーテン状になって鮮やかに形をかえていく。
私たちは予想を超えたオーロラの出現に言葉を失ってしまった...。
他になんの明かりもなく、針葉樹林の森に囲まれた道端の空き地に私達2人だけ。
(新婚だったりすると、ロマンティックなんでしょうが...)
そして、完全な静寂。
心から、地球は素晴らしく美しい と思った。
三脚を持ってこなかったことを、本気で後悔した。
1枚も写真を撮れず。
こんなにきれいにみえるとは、思ってなかったのだ。
その後、フェアバンクス市内に入るまで、ずっとオーロラは見え続けていた。
やはり、フェアバンクスはオーロラ出現度の高いところであるということを実感。
フェアバンクスの緯度北緯64°50' 17"。 北極圏までたった160Km。
素晴らしいオーロラをみて、良い夢がみられそうな夜だった。
2011-09-21 17:09
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