トルコ旅行記5日目 (9/8) アンカラ→イスタンブール [トルコ旅行]

朝早めに起きて出発する予定だったが
いつもの如くだらだらとしていると、また出発が9時ごろになってしまった。

アンカラ市内でまたガソリンを入れて、アンカラを後にした。
アンカラは首都だけあって、道路はイスタンブールよりさらに近代的に整備されており、
交通マナーも良かった。
(イスタンブールも基本的にさほどに交通マナーが悪いとは思わないが)
ただ、どこでも方向指示器なしで前に割り込んできたりするのは同じ。
他には、車線の境界線が消えていて、前の車がどのレーンの車なのか、
さらには、そもそもこの道路は何レーンある道路なのかがよくわからないことが時にある。
でも、そんなところは短距離なので、実質あまり困らない。
トルコの信号は赤から青に変わる前にも黄色信号が出るのだが、
黄色から青になった瞬間に発進しないと、後ろからクラクションを鳴らされる...
トルコ人、のんびりなようで、実は短気なのかね...

トルコはヨーロッパと陸続きなので、EUマークの車が多いかと思っていたが、
意外とあまり見なかった。
一番多かったのはやはり[ D ](ドイツ)、他は[ F ] (フランス)、[ GR ](ギリシャ)など。
流石に自分の車でやってくる人は少ないのだろうか。

ところで、店で何か買ったり、食べ物を注文して、店員が品物を渡してくれたときに
こちらが、「ありがとう」と言うと、
向こうが返してくる言葉が「アウフ ヴィーダーゼーン」と言っているように聞こえる。
なんか聞いたことあるな...Auf Wiedersehen? ドイツ語じゃん!
というわけで、夫に言うと、やはり夫もそう聞こえるとのこと。
何回か耳にしたので、聞き間違いでもあるまい。
ドイツはトルコからの移民が多い国なので、行き来もあって、このような言葉が日常に定着したのか。 
それとも、我々が外国人だから、敢えてドイツ語なのか?
(我々2人とも、大学の一般教養の第2外国語でドイツ語を選択しているが、今となっては
それこそ、Auf Wiedersehen程度のあいさつしか覚えてない...)

本日は、どこにもよらず、高速道路で一路イスタンブールを目指す。

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海外のレンタカーでも、CDはかけられることが多いので、たいていお気に入りの音楽を
準備しておくのだが、今回は準備しておらず、
ドバイの空港で買った、『The Dessert Rounge』というアラブ系クラブミュージックの
コンピレーションアルバムをかけてみたが、これが夫に不評で...
(そもそも、彼はクラブミュージックが好きじゃないので)
関空に行く途中にHMVで買ったCoccoのベストアルバムをかけた。

ザ・ベスト盤(初回限定盤)

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2011/08/15
  • メディア: CD


Coccoさんが沖縄出身で、歌詞にも沖縄の風物がよく登場することに大きく影響されてか、
私はCoccoの歌声を聴くと必ず沖縄の美しい海や、
緑いきれとでもいうようなむせ返る亜熱帯の緑と植物の香りを強く連想してしまうので、
乾いたアナトリア高原の雰囲気とは全くそぐわない気もするが...
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アナトリア高原よ、さようなら...



どんどん高速を走って、またイスタンブールに近づくと、緑が増えて延々と続く住宅地がみえ、海が見え。
イスタンブールに入ると、交通量が増えて、高速なのに渋滞したりする。
そんなスピードの落ちた車の間を縫ってミネラルウォーターや携帯電話の電池やなんかを
売り歩いているオジサンや少年がいる。高速なのに... どうみても渋滞を助長しているようにみえるけど。
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またボスフォラス海峡に戻ってきた。
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ここからが問題であった。
私たちの目的地は、旧市街のマルマラ海沿いにあるKalyon Hotel。
TomTom(カーナビ)の提示したルートは、ボスフォラス大橋(第1橋)を渡ったら、すぐ高速を降り
新市街を通り抜け、ガラタ橋を渡って、そこから海沿いにホテルに辿りつく、というもの。
交通量の多い午後の時間に、渋滞の市街地を通るなんて、気をつければ避けられたのだが
「うっかりしていて」そのルートのまま走ってしまい、
案の定、新市街の途中から渋滞、のろのろ運転で、かなり時間をロスした。

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旧市街側まで高速のまま行って、テオドシウスの城壁のあたりから海沿いの道路を東へすすめば
早かったのだろう。(テオドシウスの城壁の外側は交通量が比較的少ない)
まあ、イスタンブールの最も渋滞しやすいエリアを通った割には、
言うほど交通マナーが悪いわけでもないし(指示器なし前方割り込み、歩行者の信号無視くらい)
そんなに困らなかったのだが。

さてそんなことでホテルに着いたのは15時ごろになってしまった。
翌日は19:30の飛行機で帰国なので、
本日のうちに少しでもイスタンブールをみておこう、というわけで
ちょっと休憩したらすぐ出発。
ホテルは旧市街の観光スポットまで徒歩圏内なので、ここからは車は不要。
長旅に疲れたFocusはホテルで休ませておく。

この日も快晴で午後のイスタンブールはそこそこ湿気もあり、暑かったが、
それでも日本よりは幾分か涼しく、観光はしやすい。
しかし、半袖の私はよいが、全身を覆っているイスラムの女性
(薄手のロングコートを着ている人が多かった)はやっぱり暑いんだろうね。
みんな涼しい顔していて、暑がっているようにはみえなかったけれど...

まずは、アヤソフィアへ。
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もとはギリシャ正教の建物でありながら、ミフラープがあり、アラビア文字の円盤があり。
本当にここは、深い歴史のある文明の十字路なのだと実感できる。

地下宮殿をみて... 幻想的な雰囲気。
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さらに歩いて、ブルーモスク(スルタンアフメット・ジャーミィ)へ。
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ブルーモスクという呼び名もあるからには、いわゆる「ターコイズ・ブルー」を想像していたが、
実際には、白の面積の多い、上品なブルーのタイルが貼られたモスクであった。
青いモスクというと、どうしても以前に見た、サマルカンドのモスクを思い出してしまう。
こちらは、本当に目の醒めるような鮮やかなブルー『サマルカンド・ブルー』で、私はこちらも大好き。
スルタンアフメット・ジャーミィはお祈り中のイスラム教徒もおられたし、
(トルコ人はもちろんでしょうが、近隣アラブ諸国からの旅行者と思しき人々も多かった)
あまり長居は申し訳ない気がして、早々に外へ。
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そしてトラム路線に沿って歩き、国鉄スィルケジ駅をちらっとみて、ついでに用を足して、また歩く。
スィルケジ駅は終着駅構造の駅。閑散としていた。

もう夕刻であった。
対岸の新市街ないしは、ガラタ橋のあたりから、夕焼けでシルエットになるモスクの姿をみたかったので
またてくてくと歩いて、エミノニュへ。
日本でも外国でも、港の雰囲気が大好きな私。
海からの風が吹いて、かもめが飛んで、船が出ては入っていく...

釣り人だらけのガラタ橋を歩いて渡り、途中で下へ降りて、暮れていく旧市街を眺めた。
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ガラタ橋の下はレストラン街になっていて、ちょうど夕食の時間でもあったため、
各レストランでは激しい客の呼び込みが行われていた。
私たちは、とくに夕食の場所を決めずぶらぶらしていたから、
それらレストランのうちのひとつの呼び込みに負けて、席についた。
味は普通だったが、暮れてゆく旧市街の景色がみえる、よい席であった。
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アンチョビのフライを注文してみたが、
シンプルな味付けで日本と同じイワシの味であった。(当たり前だけど)
しかし、トルコでは、玉ねぎやししとうを全く手を加えず、生で食べる習慣なのか
皿にこれらがつけあわせとしてデーンと乗っていて、戸惑ってしまった。
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帰りはトラムTramvayのT1路線に乗ってEminönüからSultanahmetまで。
再びスルタンアフメット・ジャーミィの前を歩いていたら、21時ごろだったか、
今回のトルコ旅行で初めてのエザン(イスラム教のお祈りの合図)が聞こえてきた。
昔他のイスラム教国を旅した時には、早朝にこの大音量放送で目が覚めてしまったものだったが...
今回は私たちが郊外にばかり泊っていたから聞こえなかったのだろうか。
けっこうな大音量ではあるが、夜の旧市街で聞くと、それはそれで
異国情緒豊かで、しばし聞き入ってしまった。

夜のイスタンブールは心地よい気温で、海沿いをとろとろ歩いてホテルに帰った。
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